新シリーズ「忍界造形列伝」スタート記念!シリーズ造形師・HIROKI AKIMOTOさんインタビュー!!「好き」を全力で叩き込む造形道を語る!!
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新シリーズ「忍界造形列伝」が2025年12月よりスタート!
バンプレストフィギュアコロシアム「造形忍界大戦」優勝者・HIROKI AKIMOTOさんが専属で造形を担当するぞ!!ハイクオリティな造形に注目だ!!
■バンプレストフィギュアコロシアム「造形忍界大戦」とは

『NARUTO-ナルト-』TVアニメ20周年を記念して開催された、原型師たちによる造形フィギュアバトル!
5名の原型師が自分自身でキャラクターを選び、作り上げた原型作品でエントリー。
約2万票におよぶ全世界からの投票の結果、優勝者が決まった。
HIROKI AKIMOTOさんはカカシの雷切発動シーンを選び、躍動感のあるポージングと細部までつくりこまれた造形で見事、優勝に輝いた!

「造形忍界大戦」優勝時のインタビュー記事はこちらからチェック!
https://naruto-official.com/news/01_2155
■シリーズ造形師・HIROKI AKIMOTOさんインタビュー!!
今回は、本シリーズの専属造形師・HIROKI AKIMOTOさんとBANDAI SPIRITSの企画担当者、通称・ぎゃおさんにお話を聞ければと思います!
「 とにかく誰が見てもカッコイイ造形を目指して作っています」
――まずは、AKIMOTOさんが「忍界造形列伝」シリーズの造形全体を通して“まっすぐ曲げねェ”と決めているこだわりや“自分ルール”があれば教えてください。
HIROKI AKIMOTO(以下、AKIMOTO):とにかく誰が見てもカッコイイ造形を目指して作っています。国や言語が違えど、カッコイイと感じる感覚は共通だと思いますのでそこは常に心がけていますね。
――造形時に気を付けていることなどはありますか?
AKIMOTO:カッコイイを追い求めつつも、僕の表現は主張しすぎないことですね。
あくまで作品のデザインが軸としてあるので、それぞれのキャラクターが活きる造形を僕のテイストと織り交ぜて製作しています。これがまた難しいんですよね…。
「顔はフィギュアの命」
――次に現在公開されている、シリーズ1弾目のボルト、2弾目のミナトについてお聞きできればと思います。


――ボルトはモモシキ決戦時、ミナトは仮面の男との決戦に赴くシーンをイメージして造形されている感じでしょうか?
AKIMOTO:そうです!特にミナトに関してはあの場面での表情は描かれていないので、彼の心境を汲み取りながら製作しました。ファンの方にはいろんな角度からフィギュアを見て楽しんで頂きたいです!
――作中のシーン通り背中側から見るのも、正面からの角度も楽しめて良いですね!
――シーンの選定もAKIMOTOさんがされているのでしょうか?
AKIMOTO:シーンはBANDAI SPIRITSさんに選んで頂いていますので、ぎゃおさんお願いします!
ぎゃお:はい!基本的には企画担当者がシーンの選定を行わせていただいております。キャラクターごとの印象的なシーンやシーン再現に限らない存在感ある佇まい、ポーズをご提案し、AKIMOTOさんに造形物としてさらにカッコよくなるようアレンジを加えていただくという流れとなります。
――なるほど!先ほどAKIMOTOさんもおっしゃられていた通り、顔の造形は大きなアレンジポイントになりますでしょうか?
AKIMOTO:そうですね!顔はフィギュアの命と言ってもいいくらい重要な部分ですので、製作のかなり最初の段階で造形を固めるようにしています。
そこからボディの造形と並行してゆっくり詰めていく流れですね。
特にNARUTO-ナルト-という作品は表現力が群を抜いていて、ファンの皆さんもキャラデザインの解像度が高いと個人的には思っています。ですので、ファンの皆さんがイメージする顔をうまく3次元化させるのに毎度頭をかかえつつ楽しんでいます(笑)
――ファンの皆さんのキャラデザインの解像度が高いのは、確かにそうかもしれませんね。


――キャラが身に纏っている衣服や装備に関しても、こだわっているポイントをお聞かせいただけますか?
AKIMOTO:特に意識しているのは素材感ですね。覗き込まないと見えないですが、「造形忍界大戦」のカカシや今シリーズのボルトのジャケットの裏地など、ワンパーツの中でも別の素材に見えるよう作り分けています。世界観を考えながら衣装や装備周りの素材を考えるのは大好きです!

――ボルトの螺旋丸など、エフェクトパーツもAKIMOTOさんが造形されているのでしょうか?

AKIMOTO:もちろんです!
――「造形忍界大戦」の際はエフェクトパーツを使わずにカカシの雷切発動シーンを再現されていましたが、今シリーズと比較していかがですか?
AKIMOTO:やはりエフェクトパーツが付くと豪華で良いですね! 難しくなったポイントとして強いて言うなら【キャラ本体】と【エフェクトパーツ】という2つの主題があるので、どちらもしっかり魅せられる原型にするのが難しいかもしれません。エフェクトパーツが大きくなるとより実感します。
――エフェクトパーツの造形でこだわっているのはどういった部分でしょう?
AKIMOTO:製品版でのエフェクトパーツはほぼクリアパーツで生産されているのですが、原型の段階では不透明なので最終的な見え方は常に意識しています。あとは、基本的なことかもしれませんが、エフェクトパーツ部分が透けて見えるので、ボディとの接続部分が目立たないように工夫していますね。
「今作りたいキャラは断トツで――」
――キャラクターの選定もBANDAI SPIRITSさんが担当されているのでしょうか?
ぎゃお:そうですね、基本的にはキャラ選定も企画担当者が行わせていただいております!
ただ、AKIMOTOさんとは今シリーズ立ち上げのご相談をさせて頂いた際に「先々こんなキャラをやっていきたいですよね!」といった会話をしており、そちらを元にキャラ選定と展開を組んでおります。
改めてにはなりますが、AKIMOTOさんが作ってみたいキャラクターをお聞きして、それを受けてのファンの皆さんからの反応を見て今後のラインナップの参考にもさせて頂きたいと思っております!
AKIMOTO:今作りたいキャラは断トツでシカマルですね!
少しけだるそーにしている姿とか彼らしい雰囲気があって良いんじゃないかなって思います。
あとはカグヤを作ってみたいですね~。仏像のような和の造形美も好きなのでそういったテイストで作っても面白いかもしれません!
――AKIMOTOさんの創作意欲が溢れ出ている所恐縮ですが…
最後に今後の意気込みと読者へのメッセージをお願いできますでしょうか!
AKIMOTO:この「忍界造形列伝」シリーズではまだまだ作りたいキャラクターや試したい造形表現がたっっっっくさんあります!これまでボルト、ミナトと2体の発表がありましたが、さらに皆さんのフィギュアスペースを埋め尽くすほど、造形しまくっていきたいと思いますので是非楽しみにお待ちください!!
――AKIMOTOさん、ぎゃおさん本日はありがとうございました!
HIROKI AKIMOTOさんが専属で造形を担当した「忍界造形列伝」シリーズ第1弾
BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS 忍界造形列伝-うずまきボルト-は、2025年12月18日から順次登場予定!

・全1種
・約23cm
詳細はこちら
さらに、「忍界造形列伝」シリーズ第2弾・四代目火影「波風ミナト」が2026年2月に登場!詳細は続報をお楽しみに!!

©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

